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橋下大阪府知事:就任半年の軌跡1-インタビュー「涙、自分に酔った」
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◆橋下大阪府知事:就任半年の軌跡1-インタビュー「涙、自分に酔った」(2008年7月27日)
◇一問一答
■橋下府政が関心を集めてきた要因は。
エンターテインメント性は絶対必要です。批判を受けるかもしれないが、面白くなければ見てもらえません。徹底的に関心を引きつけることにこだわった。僕は行政の長であると同時に政治家。府民にどんなメッセージを伝えるかに力を注いだ。やはり衝突とかバトルとか摩擦というのは、関心を引くんじゃないでしょうか。
■印象に残るバトルは。
すべて。就任早々から職員にけんか吹っかけましたし……。説明じゃだめなんです。僕はメッセージを伝えなければならない。本質を分かってもらおうと思えば、脳みそに働きかけるのでなく、心に働きかけなければ。
■市町村長との意見交換会での涙も感情の発露?
自分に酔ったところもある。43市町村の手ごわく経験のある人を相手に、感情が高ぶった。第三者的にみて「無理してるなあ」というのが頭をよぎった。
■政治感覚は変わってきたか。
府庁の外ではどう考えるか、ということ。庁内の議論でいろんな意見を聞くと「そうなのか」と思うけど、僕は軸足を外に向けなければいけない。そう考え直して、意見を突っぱねたことは何度もあった。それはつらいです。周りはみんな庁内の人間ですから。
■予算案を修正したが。
迷いに迷った。何百ものパターンをメモにしながら悩みました。議会の意向は無視できない。各会派の意見など、あらゆることを集約させた判断だった。
■修正で、退職手当債は追加発行しなかった。
府民へのメッセージ。それを崩すと、メッセージ性が格段に弱まる。(追加発行しないことを)堅持したということが伝わるのを重視した。金額でなく、借金には厳しくいくんだよと伝えた。
■なぜ基本給削減の圧縮は0・5ポイントだったのか。
政治感覚。理屈ではない。(庁内で)議論の対象になったのは最大2ポイントの緩和まで。僕が0・5ポイントで決断した。議会の意見をくみながらバランスをとった、としか言いようがない。
■経常費助成削減に対する私学からの反発は強い。
議会の了解こそ府民の了解。特定の団体や利害関係者の反発に左右されていたら、改革は成り立ちません。
■予算が成立したことへの思いは。
これで府民の所得が上がるわけではないし、ハッピーエンドの可決ではない。夢や希望を与えたわけではないですから……。僕には税金の無駄を省いたり、非効率を変えたりすることはできるが、それ以上に多くを期待されるのは、ものすごいプレッシャーです。
今までやってきたことが、自分の能力をフルに使ったところ。夢やビジョンを作るための僕の役割は、多くの人の意見をまとめ、みんながやってみようということを選んでいく作業かなと。夢や希望を人に与えるのは特異な能力で、僕自身にそれがあるとは言えない。
■国の淀川水系ダム計画にどう対応するのか。
治水対策は必要だが、府の財政事情でばく大な費用を求められても、すぐにいいとは言えない。仮にダムに賛成でも、お金は出せないということもあり得る。滋賀、京都との関係も考える。3知事で協議しながら方向性を出していきます。
(毎日新聞より)
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