橋下大阪府知事:就任半年の軌跡3-「今後も劇場型で」「手法を変えよ」識者の見方
◆橋下大阪府知事:就任半年の軌跡3-「今後も劇場型で」「手法を変えよ」識者の見方...
橋下大阪府知事:就任半年の軌跡2-スピードと戸惑いと
◆橋下大阪府知事:就任半年の軌跡2-スピードと戸惑いと(2008年7月27日) ...
橋下大阪府知事:就任半年の軌跡1-インタビュー「涙、自分に酔った」
◆橋下大阪府知事:就任半年の軌跡1-インタビュー「涙、自分に酔った」(2008年...
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◆橋下大阪府知事:就任半年の軌跡3-「今後も劇場型で」「手法を変えよ」識者の見方(2008年7月27日)
■失うものない--大阪府特別顧問を務める上山信一・慶応大教授(公共経営学)の話
民間出身の橋下知事は、「失うものは何もない」という姿勢で進んできた。府民の支持をしたたかに意識しての集大成が、修正を含めた予算の成立プロセスだ。府民の高い支持率を背景に庁内や議会で支持を拡大した。
改革の出発点は、就任直後に暫定予算にする決断を行ったこと。市町村や府庁に混乱を招いたが、「それほど府財政は大変なのか」というメッセージとなり、改革の素地を作った。そして、財政問題を改革のシンボルにすることに成功した。
「若くて経験が足りない素人」という見方も武器にした。「なぜこんなことをやっているのか」という素朴な問いを投げかけた。府債発行や障害者施策の削減見直しなど、納得すれば前言を撤回する柔軟性も示した。
府民の注目を集めるため、劇場型改革を今後も続けるだろう。タレント時代に培った直観力が支えている。ニュースになるテーマがないと困るが、問題は山積で、当分ネタ切れの心配はなさそうだ。
■歳入増の積極策を--加茂利男・立命館大教授(政治学)の話
問題解決の場に自ら出向く姿勢やリーダーシップは評価できる。ただ、府民サービスの過激な削減が目につく。歳入を増やす積極的施策が何も出ていない。出血を止めることだけでなく、新しい血をつくる作業、ビジョン策定を同時に行うことが必要だ。財政危機にあっても、大阪は屈指の財政力を持つ。大都市であるがゆえの蓄積を生かし、従来の開発投資一辺倒でない、新味の政策をいかに打ち出すかが問われる。
政治手法も今後は変化が求められる。これまでは、インパクトの強い発言でまず印象付け、議論を経て少し穏やかな方向に修正するパターン。同じ手法が続くと、作為的に感じられ、信頼を損ないかねない。大なたを振るう大胆さが人気の理由だが、それだけでは長続きはしない。
地方に安定的な税財源がない構造的な問題について、どう切り込むのか。道州制や大阪府の発展的解消を叫ぶ前に、住民に近い都道府県のリーダーとしての役割があるはずだ。
(毎日新聞より)
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